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【理解できないとマズイ?】生物基礎問題精講の使い方を徹底解説!


この参考書の内容を知らない・理解できないとマズイの?
率直に申し上げると、かなりマズイです。
なぜならこの参考書は、受験に必要になってくる知識を濃密に詰め込んだ書籍だからです。
言い換えるならば、書籍名通り生物を勉強する上で”基礎”となる知識。
それら基礎となる知識をまだ修得していないとなると、足が腐っている椅子が崩れやすいようにこれからの受験が危うくなってしまうので、そうなってしまう前に生物基礎問題精講で対策しましょう!
また、この参考書を手に付けるタイミングは偏差値が50~55を安定してとれるようになってからにしましょう。
もしまだその域に達していない方は姉妹書である生物入門問題精講をやってみましょう。

- 生物入門問題精講を終えた人
- 偏差値が50以上ある人
- 中堅国公立大学以上を目指している人
旺文書 生物基礎問題精講
内容・概要は?
本書は生物の内容を、生物基礎から生物の全分野まで10章に分けてあります。
また書籍中の問題は以下の通りに分かれていますよ。
- 必修問題78題
- 実践問題28題
- 演習問題(章末問題 )10題
また必修問題と実践問題は見開き左ページに問題が、見開き右ページに精講という名前で解説が載っているため問題と解説を行き来しやすくなっています。
演習問題は各章の章末に問題が規制されており、その模範解答は巻末に載っています。
難易度は?

そう思いたいところですが、基礎と思って侮ることなかれ。
「基礎問」といっても、決して「やさしい問題」というわけではありません。「基礎」とは、その単元を理解するため、マスターするためにどうしても必要、という意味です。同時に、毎年必ずどこかの大学入試に出題される内容、という意味でもあります。
こちらは本書前書きに書いてある内容です。
これは主観なのですが実際に解いてみると、確かに必修問題は簡単です。
実践問題も、生物が苦手じゃなければ苦戦することはないでしょう。
しかし演習問題は難易度が中堅国公立の二次試験レベルであるため、必修問題・実践問題をしっかりと理解していなければ解くことは難しいという印象を受けました。

それは杞憂に終わるでしょう。
何故なら必修問題・実践問題ともに解説が詳しく、とてつもなく理解しやすいからです。(その理由は後程)
演習問題も裏を返せば必修問題・実践問題を理解していればちゃんと解くことができるレベルなのです。なので不安になる必要はありませんよ。
到達点・到達偏差値は?
到達点としては中堅国公立の問題を解けるようになる程度でしょう。
偏差値で表すならば(模試に出題される問題にもよりますが)60に届くか届かないか。
あくまで目安なので、それ以上の偏差値をたたき出す人もいれば出せない人もいるでしょう。
しかし、しっかりと内容を理解したならば偏差値55以上は絶対に出せます。
使い方は?
あなたが使うのは生物? それとも生物基礎だけ?
姉妹書の生物入門問題精講と同様、左ページの問題番号・問題タイトルの横側には生物基礎もしくは生物と書いてあります。

(これは入門問題精講の例ですが、基礎問題精講にも同様に載っています。)
(画像参考元:生物[生物基礎・生物]入門問題精講 三訂版)
ここは生物基礎だけが必要な人が、どこを勉強すればよいのかわかりやすいように目印をつけてくれています。
- 生物基礎
生物基礎だけが必要な方は、こう書かれている問題だけを取り組めば大丈夫です。 - 生物基礎 生物
この2つが書かれている問題は生物と生物基礎両方に関わってきます。
何が言いたいかといいますと、生物基礎だけが必要な方は”生物基礎”と書いてある問題だけを、そうでない方は全問やりましょう!
まずは解いてみよう!
ここからは具体的なやり方を説明していきますね。
さっそくですが、まずは解説を見ずに解いてみましょう。
そのあとに解答を見て答え合わせをしましょう。
このとき、問題が全然わからなくても気を落とさなくても大丈夫です。
これから覚えていけばいいんです
精講(解説)を読もう!
先ほど述べた通り、見開き右ページに解説があります。
これをしっかり読み込みましょう。
また解説中に青文字で書かれている用語があります。この用語は教科書の太文字と同じです。大切なところなのでしっかり覚えましょう。
更に解説の中でも解くに重要なところは Point としてまとめてあります。
ここは解説の中でも絶対に覚えなくてはいけないところなので、特に力をいれて覚えましょう!
また解説に出てきた図などは、実際に書き写すことで覚えやすくなりますよ。
めんどうでしょうが是非試してみてください!

(画像引用元:生物[生物基礎・生物]基礎問題精講 四訂版)

演習問題
演習問題は必修問題・実践問題ほど解説が詳しくありません。
何故ならいままでの問題でしっかり解説してくれているからです。
もし演習問題の解説を読んでも理解できなければその分野の理解が足りない可能性が高いので、しっかり復習しましょう!
何周する?
凡その目安は3周程です。
3周で8割程度理解できれば僥倖でしょう。
もし更に上のレベルを目指すならば、姉妹書の”標準問題精講”や”生物重要問題集”などに手を出すと良いかもしれませんね。
しかしあなたが受ける大学は中堅国公立かそれより下のレベルであれば、基礎問題精講より難しい本はオーバーワークになってしまうので控えましょう。

また基礎問題精講は「必要最低限」という性質上、どうしても演習不足に陥ってしまいます。
そんな時はセミナーやリードαなど、学校で配られる分厚い問題集をこなしてみるのが良いでしょう。
基礎問題精講を終えたあなたなら1週間程度でサクサクと進み、解き終えてしまうことでしょう。
最後に
また近いうちに”生物重要問題集”についても解説する予定なので、もしよければ日を置いて再訪問してみてください。
あなたが生物基礎問題精講をやり込み終わるころにはきっと記事が公開されていることでしょう。


